ゴールデンカムイ展
- CATEGORY: スタッフつぶやき
看護師佐藤です。
先日、子どもたちとゴールデンカムイ展をみてきました。
何度も何度も、もう本当にびっくりするくらいこれでもか!と配信アニメを見ている私。
それにつられて子どもたちもみてるので、マニアックさは自信があります。
アイヌの暮らしや自然に対する考え方。
どれも本当に今の現代に必要な感覚だなぁと思うし、私は大好きです。
アイヌ民族が信じる神様・考え方については、主人公のアシリパが、今(この時代では明治後期かな?)の生き方に照らし合わせて捉え方まで描写されています。
例えば、、、
アイヌが狩に出る前に、火を起こして、無事を祈る儀式に対するくだりでは
マッチがある以上、火起こしは本当はもう必要ない。
だけど、それを行うことで士気を高め、緊張感を巡らして狩に集中するということなんだろう。などなど。
そして、ゴールデンカムイの見どころのひとつに、“登場人物の多さ"と"そのキャクターの特徴の独自性"があります。
コミックを読み込んでいる人は必然的にわかるのですが、アニメしか見てない人はわからない登場人物もいたりして、とにかく今回の展示には圧倒されました。
他には、作中に登場した銃とか、刀とかの展示。
服装(陸軍制服、アイヌのアッツシ、テクンペ)などの展示も多く、アイヌの知恵とか技術、芸術的センスの高さにも目を奪われました。
特にマキリ(狩猟用の小刀のこと)の鞘の模様は、これを手彫りしたの?と信じがたい美しさです。
マキリの鞘に使う素材は鹿の角や、硬いカエデの木だそうで、彫るのもきっとすごく苦労したと思います。
女性にも彫って贈るしきたりがあったみたいですね。
私は父方も母方もルーツを辿れば明治の終わり頃に本州から北海道に入植したことがわかっているので、アイヌは血縁にはいないようです。
ただ、何代か前は樺太遠征に行っていたり、アイヌの多い地域(日高あたり)で共存していたと思われ、確かに小さな頃は祖父母にはアイヌの話をよく聞いた覚えがあります。
北海道特有の、山菜の食べ方とかは間違いなくアイヌから伝承されたものと思われますし、イクラやシャケのルイベ、石狩鍋なんかは最たるものでしょう。
ちなみに、アイヌの食事のメインディッシュは【オハウ】。
オハウとは鍋料理のことで、直訳すると汁の意。
体も温まるし、旬のもの(魚、野菜、山菜、動物など)栄養もとれるとのことで、よく食べられていたそうですね。
味付けは油や塩などシンプルだったようです。
アイヌには、意外にも、お醤油やお味噌などの発酵食の文化はあまりなかったようですが、干す、塩に漬ける、凍らせるなどで保存の効くもの、また、基本的には旬のものを生で食べるという意味では、発酵させるなどという発想がなかったのかなという点も頷けます。
このバトルアクションの多いゴールデンカムイというお話、実はこのような食文化とか、アイヌ文化の緻密な描写が学術的にも認められてきているらしいです!
看護師・佐藤(文)
先日、子どもたちとゴールデンカムイ展をみてきました。
何度も何度も、もう本当にびっくりするくらいこれでもか!と配信アニメを見ている私。
それにつられて子どもたちもみてるので、マニアックさは自信があります。
アイヌの暮らしや自然に対する考え方。
どれも本当に今の現代に必要な感覚だなぁと思うし、私は大好きです。
アイヌ民族が信じる神様・考え方については、主人公のアシリパが、今(この時代では明治後期かな?)の生き方に照らし合わせて捉え方まで描写されています。
例えば、、、
アイヌが狩に出る前に、火を起こして、無事を祈る儀式に対するくだりでは
マッチがある以上、火起こしは本当はもう必要ない。
だけど、それを行うことで士気を高め、緊張感を巡らして狩に集中するということなんだろう。などなど。
そして、ゴールデンカムイの見どころのひとつに、“登場人物の多さ"と"そのキャクターの特徴の独自性"があります。
コミックを読み込んでいる人は必然的にわかるのですが、アニメしか見てない人はわからない登場人物もいたりして、とにかく今回の展示には圧倒されました。
他には、作中に登場した銃とか、刀とかの展示。
服装(陸軍制服、アイヌのアッツシ、テクンペ)などの展示も多く、アイヌの知恵とか技術、芸術的センスの高さにも目を奪われました。
特にマキリ(狩猟用の小刀のこと)の鞘の模様は、これを手彫りしたの?と信じがたい美しさです。
マキリの鞘に使う素材は鹿の角や、硬いカエデの木だそうで、彫るのもきっとすごく苦労したと思います。
女性にも彫って贈るしきたりがあったみたいですね。
私は父方も母方もルーツを辿れば明治の終わり頃に本州から北海道に入植したことがわかっているので、アイヌは血縁にはいないようです。
ただ、何代か前は樺太遠征に行っていたり、アイヌの多い地域(日高あたり)で共存していたと思われ、確かに小さな頃は祖父母にはアイヌの話をよく聞いた覚えがあります。
北海道特有の、山菜の食べ方とかは間違いなくアイヌから伝承されたものと思われますし、イクラやシャケのルイベ、石狩鍋なんかは最たるものでしょう。
ちなみに、アイヌの食事のメインディッシュは【オハウ】。
オハウとは鍋料理のことで、直訳すると汁の意。
体も温まるし、旬のもの(魚、野菜、山菜、動物など)栄養もとれるとのことで、よく食べられていたそうですね。
味付けは油や塩などシンプルだったようです。
アイヌには、意外にも、お醤油やお味噌などの発酵食の文化はあまりなかったようですが、干す、塩に漬ける、凍らせるなどで保存の効くもの、また、基本的には旬のものを生で食べるという意味では、発酵させるなどという発想がなかったのかなという点も頷けます。
このバトルアクションの多いゴールデンカムイというお話、実はこのような食文化とか、アイヌ文化の緻密な描写が学術的にも認められてきているらしいです!
看護師・佐藤(文)
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